2012年8月2日木曜日

第64回日米学生会議 7/31 本会議3日目

皆さんこんにちは、第64回日米学生会議日本側参加者、筑波大学医学群医学類4年の山東典晃です。日米学生会議が始まって早4日、英語でのディスカッションやレクチャーにも段々と慣れてきました

特に理由もなく移民裁判所近くにあったカッコいいビルの写真を撮ってみました。

今日はダラス中心部にある移民裁判所に行ってきました。移民裁判所はアメリカに不法滞在している人たちを強制送還するかそれともアメリカでの滞在を許可するかどうかを裁定する機関で、私たちは実際に裁判を見学させて戴けることになりました。


私たちが見学したケースは20年前にアメリカに不法入国した女性に関するもので、判事の威厳のある一言一言を傍らで聞いてるだけの私たちもとても緊張しました。

何故アメリカは不法移民を即座に強制送還しないのかと思う人もいるでしょう。ご存知の通り日本では日本国籍を持つためには両親のどちらかが日本人でなければなりませんが、アメリカはではアメリカ国籍を持っていない人でも条件を満たせばアメリカの市民権を得ることができます。今回のケースは不法入国した女性の子供がアメリカ人と結婚しており既に市民権を得ていたため、家族が離ればなれになる恐れのある強制送還措置が適当か否かを話し合っていたというわけです。移民の国アメリカらしい考え方ですね。

裁判見学後、判事とのディスカッションをする機会があったのですが裁判では厳格な雰囲気を漂わせていた判事が私たちと話す時はとてもフランクに話しているのを見てとても驚きました。判事として法服を着ているときは連邦政府の職員として職務をこなす責任があり、それは個人としての自分とは違う人格である、ということをしきりに強調しており一般的に公私の区別を余り付けない日本とのカルチャーギャップを感じました。

屋外の最高気温は40℃を超えていますがトロリーを含めて室内は寒いくらいにエアコンが効いていました。


さて、フィールドトリップも日米学生会議の主要なプログラムのひとつですが、何よりも分科会が最も重要です。私は「環境と科学技術」の分科会に所属しているのですが、今日は会議前に参加者一人一人が書いた論文について周知を図ると共に、どのような共通目標を設定するか、机上の空論ではなくそれをきちんと実行するためにはどうすればいいかを話し合いました。私のいる分科会は個性のあるメンバーが揃っており、自分では思いもしなかった視点からの意見を聞くことができてとても興奮しています。今後とも日米感の違いを意見の多様性へと換えて有意義な議論をしたいと思います。

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